旅のFNから 歴史悠久の北京(2001年10月)

アクセスカウンタ

zoom RSS 07.現在の北京02 40年前と今の日本がそこにある

<<   作成日時 : 2008/11/10 13:27  

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

★さあさあ北京を歩きまわろう。今回は4000年、いや数億年をさかのぼる旅。まずは現在の北京の様子から。歴史の話はその後に。



●40年前と今


 何度目かの中国。何度目かの北京。その北京を歩き回って感じたことは、40年前の日本、高度経済成長の最中の日本に似ているということだ。
 つまり、はじめてのオリンピック開催に向けて邁進していた日本の姿が、はじめてのオリンピック開催に向けて邁進している中国の姿にダブルということだ。
 といってもその頃の日本を経験として知っているわけではないので、あくまでいろいろなところからやってくる情報からの推測だが。
 実際、中国で見たこと感じたことを日本の友達にメールで送ったら、「1960年代から70年代の日本に似ている」という感想がやってきた。
 と書くと映画『ALWAYS三丁目の夕日』の世界かと思うかもしれないが、半分はその通りで、半分はそうではない。
 オリンピック開催に向けて怒涛の開発を進めている北京なので、北京一の繁華街の王府井(わんふーちん/ワンフージン)はきれいで広い歩行者専用道路を挟んでいろいろなショッピングセンターがある。
 特に新*東安市*場(シンドンアヌ シィチャン)や東方新世界(ドンファン シンシィジェ)などの大きくきれいなショッピングビルには、世界のブランドの店が並び、今の日本の都市部でもこれだけの規模を持つのは限られるだろう。
 40年まえではなく、今の日本と同じ世界がそこにある。

*東: *場:
『文字鏡研究会』

●40年の共存


 しかし、そういう中心部から筋ひとつ奥に入ると、日本で言うところの長屋に相当する胡同(フートン)が残っている。清朝(チンチャォ)から残る北京城(ベィジン チャン)の中にある住宅街だ。
 オリンピックが終わった2008年にはもうほとんど残っていないようだが、この頃はまだ残っているところがあった。
 これが「ALWAYS三丁目の夕日」かもしれない。
 年配の日本人が中国に郷愁を感じるのも、子どこの頃、若い頃の世界がそこにあると感じるからかもしれない。
 とはいえ、高度経済成長期の日本とまったく同じ状況とは思はない。
 街中にあふれるインターネットカフェには多くの人があつまり、ネットゲームに熱中し、世界とつながり様々な情報を集めている。
 道を歩く人の手には携帯電話が握られ、そこここで通話している。
 電気屋にはパソコンやテレビが並び、携帯電話のコーナーはとても広い。
 いうまでも無く40年前の日本にはインターネットも携帯電話もない。テレビすら家庭に普及はしていない。
 このどれもが普及しているのは、今の日本だ。
 このように40年前の日本と今の日本がともに共存しているのが、今の北京、いや中国の都市部の姿だ。

●自転車は今は昔の話


 もちろん天安*門(ティェヌアヌ メヌ)前の大通りを自転車が走っているというのは昔の話になってしまった。
 今は車が走り、自転車はほとんど見かけない。
 そういった豊かになった北京の人たちのくらしを支えているのは周辺からやってきた低賃金の労動者たちのようだ。
 逆に言えば、そういう低賃金の労働者がいるからこそ、北京の華やかな暮らしができているのかもしれない。
 40年前の日本は戦後の焼野原の中から今のような社会に復興した。
 今の北京が日本の高度経済成長の時期と似ているからといって、それは同じではないだろう。
 友人から、日本の十倍以上の人口の国であるから、世界トップクラスへの経済成長は人類がまだ実現し得ぬ領域だ、という指摘を受けた。ぼくもそうだと思う。

*門:
『文字鏡研究会』

●資本主義と社会主義


 都市と農村の差はかなりのものらしい。
 北京ではあらゆるところで人間が仕事をしている。「こんなところにまで人間が必要か」と思えるところまで。
 その極端な例が有料トイレかもしれない。1回2角程度の使用料を人間が徴収している。
 為替レートで考えればだいたい3円。バスに乗れば1元(約15円)か2元(約30円)なのでその10分の1。ちょうどそんなものだろう。
 しかしこれは仕事を作り出しているわけで、そういう意味では資本主義的経済活動を導入した社会主義国らしいということなのだろうか。
 ともあれ、世界の最先端を行きつつもなんでも人間がこなす超アナログ状態こそ、今の中国の繁栄を支えているのかもしれない。
 つまり多くの都市民の日本と変わらない生活は、彼らとは収入が一桁ちがう人々が支えているのかもしれない。

※中国の通貨、元の日本円への換算は、旅行時の両替の平均から概算しています。
1元=約14.8円




●つづく●
Copyright 2008 Fieldnotes.



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

世界の町を旅する
メールマガジン
旅のフィールドノートから
ほかの旅・申し込みは
こちら
07.現在の北京02 40年前と今の日本がそこにある 旅のFNから 歴史悠久の北京(2001年10月)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる